水を美味しく飲む秘訣
<美味しく水を飲む3つのポイント>
ポイントその1:適度なミネラル成分(鉱物分)が入っていること
なぜミネラル分が必要かといえば、ミネラル分こそが、私たちが水を飲んだときに「美味しい!」と感じる“旨み”だからです。普段私たちが口にする水には、地質層や岩石層から溶け込んだ様々なミネラル成分が含まれています。
大地に降り注ぐ雨水そのものの成分は蒸留水に近く、ほとんど味や臭いを感じません。しかし地表へと降った雨水が長い年月をかけて、地質層や岩石層などの隙間に浸み込み、そこからカルシウムやマグネシウムなどの様々なミネラル成分を溶けこむことで、ミネラルウォーターとなるのです。そしてこの地質層や岩石層から溶け込んだ鉱物分こそが、“旨み”なのです。
しかしここで重要なことは、“適度”なミネラル分であること。水には「軟水」と「硬水」があり、ミネラル分の多い水は硬水と呼ばれますが、硬水は日本人にとってはミネラル分が多すぎて飲みにくいとされています。
ブームとなったダイエット用の超硬水は、身体には良いものの、味がいまいちで続かなかったという口コミも。ダイエットや美容目的として硬水を飲むことももちろん良いですが、美味しい水を楽しみたいというのであれば、ミネラル分が適度に入った軟水がおすすめです!
ポイントその2:水の硬さ(硬度)を選ぶこと
水は硬度によって、「軟水」と「硬水」に分けられることをご存知でしょうか?日本国内で採水されるほとんどの水は軟水。軟水の国だからこそ、日本料理のような繊細な味の文化が育まれたといわれているほどなのです。
水の硬さは水に含まれるミネラル成分のうち、カルシウムやマグネシウムの量を表す数値によって分けられ、硬さによって味が変わります。主に軟水のほうがスムーズで飲みやすく、硬水の方が重みがあり飲みにくいとされていますが、用途によって使い分けると、それぞれの良さを引き出すことができるのではないでしょうか。
一般的には、スポーツ後に喉を気持ちよく潤したい時には硬水、日本茶やだし汁など、風味豊かな物に使用するときには軟水が良いとされています。
(軟水と硬水の詳細については、こちらのページをご覧ください)
ポイントその3:水を飲むときの体温や水の温度を知ること
水をおいしいと感じる要素の決め手として、飲む水の温度と、飲む側の体温が密接に関係しています。とくに夏の暑い日になると、ぬるい水では「美味しい!」とは感じませんよね。
一般的に美味しいと感じる水の温度は、体温よりマイナス25℃前後であると言われています。個々の体温差やその時の体温などもあるので一概に何度が適温とは言えませんが、10〜15℃くらいの水が一般的には美味しいと感じられるようです。
また、水は冷たすぎても水そのものの味を味わうことができません。カルキ臭の強い水道水であっても、キンキンに冷やすと案外味はごまかされてしまいます。このように冷たすぎる水は舌の感覚を麻痺させてしまうため、水本来の味を最大限に楽しむことができません。
つまり美味しい水を飲みたいのであれば、冷たすぎずぬるすぎずといった”適温”を知る必要があるのです。